はじめに
テクスチャのブレンドのひとつに座標変換（Transform Vector）を用いた方法があります。
モデルの固有のノーマルマップ（タンジェント空間）の情報をワールド空間の座標に変換し、そこからマスクを作成します。
苔や雪などの、上を向いた面のみ（特定の方向）にブレンドテクスチャを適用させたい場合に使用します。
ワールド空間の座標に基づいたマスクになる為、モデルを回転して配置しても上を向いた面にブレンドテクスチャが適用されます。
手順
こちらの彫像のモデルに苔のテクスチャをブレンドしていきます。
1,マテリアルBPでブレンドマテリアルを作成
使用ノード
TranformVector,ComponentMask,Clamp,Lerp
（情報量を少なくして分かりやすくするために、カラーへの出力のみでBPを組んでいます。RoughnessやNormalでのブレンドも同様です。）
※補足
彫像固有のノーマルマップ→ワールド空間の座標に変換→Component MaskでR,G,B（X,Y,Z）からB（Z）のみ取得→Clampで0,1の範囲内に収める、という流れです。
2,マテリアルをモデルに割り当て
適用されたマスク
彫像の胴体部分のモデルは同じものですが、回転後に上を向いた面にマスクが適用されています。
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